小説吉田学校 2020 4 19

私の高校時代の愛読書は、「小説吉田学校」でした。

 最近の政府の経済対策に関しては、
ネットの世界では、「ケチケチしている」と批判され、
その評価は、散々なものですが、
総理大臣には、総理大臣の立場があり、
財務大臣にも、財務大臣の立場があるのです。
 問題にすべきは、政調会長でしょう。
このような時は、政調会長が「汚れ役」や「憎まれ役」を買って出て、
総理大臣や財務大臣に批判が及ばないようにしなければなりません。
 なおかつ、政調会長が「突破力」を発揮して、
アッと驚くような画期的な経済対策をぶち上げて、
それを総理大臣や財務大臣が調整するという段取りにすべきでした。
 もちろん、政調会長の岸田氏を責めることはできません。
なぜなならば、今の日本人は、みんな、
真面目で秀才タイプになってしまったからです。
 私が、「小説吉田学校」を初めて読んだ時の感想は、
「自民党には、普通の人はいないのか。
剛腕、豪傑、怪人ばかりの集団が自民党か」というものでした。
 今の自民党は、真面目で秀才タイプばかりです。
これでは、平時の時は問題ありませんが、
有事の時は、右往左往するかもしれません。
 「小説吉田学校」で印象に残った政治家としては、
行商でリヤカーを引いて商売していたが、
最後は大蔵大臣まで出世した渡辺美智雄氏でしょう。
今の政治家には、このような突破力はないでしょう。
 それから、「山梨の怪人」と言われた金丸信氏でしょうか。
党内における調整力は抜群なものがありました。
 さらに、真意を聞いてみたいと思ったのが、二階堂進氏です。
巨大派閥の田中派の大番頭をしていましたので、
田中派が批判されると、二階堂氏も批判されていました。
 二階堂氏は、鹿児島県出身で、若い頃は、
「1932年にアメリカ合衆国に渡り、南カリフォルニア大学政治経済科を卒業、
南カリフォルニア大学大学院国際関係科に進むが、無理がたたって肺結核にかかる。
一時は死を覚悟したが、肺の病患部を切除するという当時最新の手術が成功し、回復。
大学院を卒業する。
 日米関係が悪化する中で、
日本とアメリカの架け橋になろうとして全米各地を遊説して回るが、
志半ばのうちに1941年8月に龍田丸で日本に帰国」という経歴があります。
(ウィキペディアから引用)
 最近の政治家では、「小説吉田学校」には、
元首相の竹下登氏が中堅政治家として登場します。
 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の森喜朗氏は、
若手政治家として登場したかもしれません。






























































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